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2021年2月27日土曜日

Are You Metal? / Helloweenの歌詞の考察~お前は一体誰だ!?


 世の中というのは面白いもので、わたしのブログにひたすら寝言を書き連ねるのが生きがいのような奇特なborderline insaneも居れば、わたしのブログに何かを期待して訪れてくれたstray sheepも居るようです。

 本来のわたしのブログの主旨は未知の言語による歌詞の究明や、誤った解釈の訂正と正しい言語理解に対する啓蒙であって、それにはまず『狂った解釈』の例を上げ、それについて一つずつ間違いを指摘していく事で正しい理解を促すという形をとるのですが、今回はそれが出来ませんでした。

 というのも、この曲は本当に今日に至るまでわたしは全く知らず、その『狂った翻訳』とされる物を見たことがありません。

 ですから、何がどうおかしいのかが分からないので摘示のしようが無いのです。

 ですが、要望があるのでしたら、やらざるを得ません。

 以下に、標題楽曲に対する、わたしの見解を記します。

 このわたしの翻訳が迷える仔羊の心に安息をもたらす事を切に願います。




Are You Metal?

(お前はメタルなのか?)

Writer: Andi Deris


I love it loud.

Let's push it higher until the gain shows just red light.

私は“それ”への愛を大声で叫ぶ。

“歪み”が正に真紅の光をもたらすまで、その“愛慕”を増幅させよう。


I love it true and played with fire.

私は“それ”を真に愛し、炎と戯れる。


I enjoy a battle without fight.

私は争闘の無い戦いを楽しむ。 


What I hear, I adhere have no fear, (and) stay sincere.

私が耳にした物、私が執着する物は恐れを持たず、嘘をつかない。


Are you metal? Are you metal? Are you? Are you?

お前は屑鉄なのか? それとも鋼なのか? お前は、お前は一体何だ?


Are you metal? Heavy metal? Are you metal? Kill!

お前は屑鉄なのか? 重厚な鋼なのか? お前は一体誰だ? 叩き潰せ!


Call me insane, call me hard wired.

私をキチガイと呼べばいい。私をジャンキーと呼べばいい。


But it's the only noise (what) I like.

だがそれはただの私が好きな騒音でしかない。


(I) Believe in loud and fast and higher, I can tell the sound of wrong or right.

大音響と速さと高音を信じ、私は善と悪の音色を語る事が出来る。 


What I hear, I adhere have no fear, (and) stay sincere.

私が耳にした物、私が執着する物は恐れを持たず、嘘をつかない。

 

Are you metal? Are you metal? Are you? Are you?

お前は屑鉄なのか? それとも鋼なのか? お前は、お前は一体何だ?


Are you metal? Heavy metal? Are you..., Metal!

お前は屑鉄なのか? 重厚な鋼なのか? お前は…、 “未来”だ!

 

Metal...! 

未来よ…!



ヘヴィメタルとは (ヘヴィメタルとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

『重力の市民たちよ、我々は皆ヘヴィメタルに改造されるのだ!…我々のメタルから副産物が派生し、この惑星を金属の屑で覆われた塊に変えるなどという誹謗を信じてはならない…ヘヴィメタルは我々のプログラムされた未来であり、それに没入するのは時間の問題なのだ』

https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%98%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%AB


wiredとは

『興奮した、(麻薬に)酔った』

https://ejje.weblio.jp/content/wired


GAIN(ゲイン)とは

『アンプにおけるGAINとは、音を増幅させるツマミです。(GAIN=歪み)と言われることもあります。しかし、音量「VOLUME」のことではありません』



2021年2月26日金曜日

Dethrone Tyranny / Gamma Rayの歌詞の考察~地獄へ叩き落とせ!



Helloweenを脱退した後のKai Hansenがつくった自身のバンドGamma Rayの2001年のアルバム『No World Order!』の冒頭を飾る一連の楽曲『Induction -> Dethrone Tyranny』の歌詞の考察です。

Michael Weikathが『Mean Mistreater』と称したKai Hansenですが、Gamma Rayを結成してからは随分と落ち着いた感があります。

結局の所Kai Hansenには信念というものがあって、Helloween時代にはそれが満たせなかったという事なのでしょう。

ですから、Gamma Rayの楽曲はKai Hansenの倫理観が前面に押し出された哲学的な曲が多いように感じます。

この楽曲『Dethrone Tyranny』はドラムスであるDan Zimmermannの楽曲のようですが、非常にGamma Rayらしい曲で、力強くアップテンポでありながら、根底に深い信仰心を据え、Keeper of the Seven Keys / Helloweenと同等の『闇との戦い』を描いた楽曲です。

こうした楽曲の端々にKai Hansenの人柄が現れていて、何故Kai HansenがHelloweenを去らねばならなかったのかが、朧気ながら見えてくるのは感慨深いところです。

※しかし、巷のLyricsは英語の歌詞すら間違いまくっているのは流石に辟易します。実際の曲、聞いていないんでしょうか?

※特に、Illuminatiについて述べているのに、『his eyes』と記述されているのは呆れるばかりです。Illuminatiの紋章は、ピラミッドに“一つの眼”です。



 Induction

(導入)

Writer: Gamma Ray


Illuminati, you’ve come to take control.

イルミナティ、お前は操作をするためにやって来た。

 

You can take my heartbeat.

お前はわたしの鼓動を操作できる。

 

But you can't break my soul.

We all shall be free.

だがお前は私の魂は壊せない。

我々全ては自由であるべきだ。

 

Illuminati, you’ll never take control.

イルミナティ、お前は決して操作出来ない。

 

Your new world order will lead to none at all.

お前の新たな世界秩序は最早、誰一人も導かない。

 

We all stand before you as one.

我々全ては一丸となってお前に立ちはだかる。

 

Heaven is what everyone to be free with welcome!

天は全ての人々を歓待を以って解放する!

 


Dethrone Tyranny

暴政を失脚させよ)

Writer: Dan Zimmermann


Someone is out there,

he is watching what I do from far in the distance.

His eye is everywhere.

誰かがその外にいて、 

彼方からわたしのする事を見ている。

彼の眼はあらゆる所に存在する。

 

I look around me, there's no one that I see.

But still I feel someone (who is) controlling my mind.

わたしは周りを見回すが、そこには誰も居ない。

だがわたしはまだ、わたしの心を操作している何者かを感じる。

 

Save your breath and run.

You can't escape the one.

呼吸と疾走を維持せよ。

君はその事実から眼を背ける事は出来ない。

 

Time has come, the world lies dying.

Our faith has gone, our souls are crying.

その時は来た。世界は死に絶えている。

我々の信仰心は彼方へと消え去り、我々の魂は嘆いている。

 

Resurrecting paradise, cry for freedom.

Killing pain (and) a million lies (in) deep on tyranny!

楽園を復興させ、自由を求めよ。

暴政の底で、痛みと嘘の塊を叩き潰せ!

 

Forces of fever, they never surrender.

As sooner or later the dark era comes.

熱病の元凶達は決して降伏しない。

すぐに、またはいずれ、闇の時代がやって来る。

 

Crying man on the run,

He is searching for freedom but there will be none.

疾走の中で嘆く人は自由を探すが、そこには何も存在しないだろう。

 

Time has come, the world lies dying.

Our faith has gone, our souls are crying.

その時は来た。世界は死に絶えている。

我々の信仰心は彼方へと消え去り、我々の魂は嘆いている。

 

Resurrecting paradise, cry for freedom.

Killing pain (and) a million lies (in) deep on tyranny!

楽園を復興させ、自由を求めよ。

暴政の底で、痛みと嘘の塊を叩き潰せ!

 

As the world is dying slowly in our hands,

世界が我々の手の中でゆっくりと死を迎えるように、

 

We'll ask for reasons until the bitter end.

苦い終焉を迎えるまで、我々はその理由を問うだろう。

 

“Who brings us all our sadness?”

誰が我々全てに悲しみをもたらす?

 

“Who brings us all the fear?”

誰が我々全てに恐れをもたらす?

 

“Who spreads disease and misery,

and steals our destiny?”

誰が病と苦悩を拡散し、我々の運命を奪い去る?

 

A poisoned heart of anger sowing the seeds of pain.

怒りで毒された心は痛みの種を撒き散らす。

 

All see the darkened skyline, and feel the deadly reign.

全ての人々は闇に包まれた地平線を見て、死の統治を感じる。

 

Ah...! Ah.....!

ああ…! ああ……!


Time has come, the world lies dying.

Our faith has gone, our souls are crying.

その時は来た。世界は死に絶えている。

我々の信仰心は彼方へと消え去り、我々の魂は嘆いている。

 

Resurrecting paradise, cry for freedom.

Killing pain (and) a million lies,

To hell with tyranny!

楽園を復興させ、自由を求めよ。

痛みと嘘の塊を根絶やしにし、

暴政と共に地獄へと叩き落とせ!